原因はパソコン以外にも
更新日:2013-04-16
本日「業務システム起動時にエラーが出る」とのご相談を受けました。
現象は特定の2台のみで、その2台はサーバの共有フォルダには接続できます。
取り急ぎシステム業者様に調べて頂くと、「どうやらサーバ名でのアクセスができていない」とのこと。
共有フォルダにはIPアドレスでアクセスしていたので接続できたのですが、業務ソフトのデータベース接続設定はサーバ名で指定されていんたですね。
というわけで、ネットワーク的なトラブルなので、再度私の方でバトンタッチして遠隔操作で調査してみました。
ワークグループを表示しようとすると「(Workgroup名)にアクセスできません。このネットワーク リソースを使用するアクセス許可がない可能性があります」との表示。
ping等も、\\IPアドレスだと通りますが、\\サーバ名だと通りません。
コマンドプロンプトにて「nbtstat -c」としても「no names cache」ということでキャッシュ無し。
nbtstat -Rでクリアしてもダメ。
当然ファイアウォールは疑い済で。
うーん、なんでだろう。
ということで、OSの設定を見るのに飽きた、いえ、行き詰まったので、物理的な配線を見て頂きました。
お客さんに電話して配線を見て頂くと、現象が出ているパソコン2台は同じHUBに繋がっているのですが、そのHUBには正常に通信できているパソコンも繋がっていることが分かりました。
でも、まぁ、一応リセットしておくか。
と、HUBの電源を切っていただいて、再度電源投入。
するとあっさり治りました。
今回の件は、どうやらHUBがおかしくなってた模様ですね。
MACアドレスのテーブルでも変になったんでしょうか。
さて、HUBですが、安いものだと1000円程度からありますし、GIGA対応のものでも3~4000円で用意出来ます。
しかも、内部でディスクが回っているわけでもなければ、ピーピー音がなるものでもない。
でも、これ、意外とよく壊れるんです。
壊れなくても、フリーズ状態というか、おかしなことになったり。
しかも、なぜか物理的な機械って、ついついトラブルの原因探しの盲点になりやすいんですよね。
つい、OSやソフトの設定ばかりに目が行きがちで。
考えてみれば、24時間365日電源入りっぱなしなので、おかしくなるのも、まぁ仕方ない気も。
使われているHUBってのは、一般に電器店で売られている数千円台のものがほとんどかと思いますが、3~4年程度でおかしくなっても「仕方ないな」と諦めてあげて下さい。
近くに電器店があるならすぐに買いにいけますが、ちょっと遠いなら予備を用意して頂くのがオススメです。
また、普通の5ポートや8ポートくらいのHUBならすぐ手に入りますが、24ポートとかの多ポートになると、なかなか売ってなかったりしますので、故障した際に代替品の用意に時間がかかる可能性があります。
意外と壊れやすいこの小さな機械に、一度ご注目してみてはいかがでしょうか?
Category: ネットワーク・環境構築